子育てを振り返って~vol.4
「病名の判明と治療を開始」
前回の続きになります。
先生に3人で呼ばれ、検査の結果をきくことになりました。先生は、「お子さんの病名は、『閉鎖性黄疸胆汁うっ滞症』といいます。おそらくウイルス(サイトメガロウイルス)か何かを感染し胆汁が出にくくなったものと思われます。治療法は、動物性脂質を含んだミルクでは体が吸収しずらいため、負担にならず栄養を吸収しやすい植物性脂質を含んだミルクに変えます。それで様子をみましょう」とのことでした。
一番心配していた【胆道閉鎖症】でなかったことに、まず私たち夫婦は心底、安堵致しました。
二人でどん底にいたのですが、ようやく気持ちが晴れた瞬間でもありました。今でも振り返ると、あの病名が告知される瞬間は生きた心地がしなかった時でした。内心「家の子供はようやく助かる!」と心の中で叫びたかったです。
原料が植物のミルク、実際は【MCTミルク】といいます。MCTミルクとは(中鎖脂肪酸ミルク)で一般的な油脂にくらべて消化、吸収が早く、エネルギーに変換しやすいのだそうです。
ちなみに入院前にたびたび普通のミルクを吐いていたのは体の負担になっていたからなのですね。しかも病気で。負担になる物を飲ませていたなんて……知らないとはいえ飲ませていたとは。
ようやく治療開始です!
お腹が空いて子供が泣いたら、たしか処置室の看護師さんに「MCTミルク120ccください」と具体的に言って、作ってもらい飲ませることでした。
いままで度々ミルクを吐いていましたが、やはりといいますか、流石といいますかまったく吐きませんでした。
たしかミルクを飲む量が徐々に増えていった記憶があります。本当に良かった、良かったです!
顔色が違ってきたのを知ったのは正直いつ頃か覚えていないのですが、退院し写真の整理をして見返したところ一目瞭然でしたね。他の同じ位の赤ちゃんがいればすぐ”肌の色が土色だ!”とわかったのですが……ごめんね、パパ気付けなくて……
その後病院には丸1ヶ月お世話になり、血液検査や諸々の検査も数値が正常に戻り、無事退院となったのです。
最後に
一番の最悪の事態が避けられた時でした。結局病院には1ヶ月入院となりました。付き添いをしてくれた、妻に大変感謝です。ありがとう!
大事な命が助かりました!
私はこの一件で思った事が1つありました。「助けていただいた恩はすぐには返せないかもしれないが違った形でもなにか社会に恩返ししたい」です。その思いが成就するのはそれからまたしばらくかかるのですが……
また続きを書きます。よろしければまたお付き合いいただければ幸いです。