EK9の咆哮

 皆さんご機嫌いかがでしょうか?

 

 今日は”EK9”こと初代「ホンダ シビック タイプR」を書かせていただきたいと思います。

 まず、HONDA 党もしくは「イニシャル D」が好きなかたならホンダの真打登場といったところでしょうか。

 

 

”タイプR”といえば「エンジン屋のホンダ」の象徴ですね。5代目シビックの心臓は”B16B型”と呼ばれる1600ccのエンジンで、このユニットにはホンダの技術である”VTEC”が搭載されています。もともと、VTECは兄貴分である「二代目ホンダ 

インテグラ」から譲り受けたものです。十分インテグラで実績を積んで、シビックに受け継いだ代物です。しかも当時のインテグラの馬力よりも”25馬力ア ップ”してるんです。しかも同じ排気量、NA車でですよ!! 信じられます?

市販車でしかもNA車がそこまで馬力が上ってしまうのは「もうぶっ飛んでる」という思いしかなかったです。

 市販車だと”チューンアップ”しても数馬力しか上がらないのが定番でしたので、それが数十馬力上がるのはもはや”レーシングエンジン”レベル。レーシングエンジンだと「低速トルク」が犠牲になったり「パワーバンド」が極狭くなったりと一般公道では乗りにくいはず。そのはずが、「ホンダさんは難しいことをやってのけるんです」まるで化け物を作っているよう……

 

 

 

 後輩の「タイプR」に試乗できたのですが、その軽い車重と相まって「知らないうちにトップスピードに」なっていた状態でした。その車両重量なんですが、「二代目インテグラ」は1100kg、「シビックタイプR」は1090kgと(間違えてたらすみません)10kgしか違わないのです。それで25馬力アップは体感が違いました。
ハンドリングは素直という感じ。私は大概「FR車」を乗ってきたので正直「後輪が動かない」ことの方が”怖かった”です。この車はこのクルマなりの運転の仕方があるのだと思った次第です。

 シフトチェンジは感触が「硬め」ですが狙った所へ”すぱっと入る”もの。チタン製シフトノブが「ヤル気に」させます。内装はドアを開ければ「赤いレカロシート」が気分を上げてくれます。インパネに目を移せば8500回転からレッドゾーンでなんと10、000回転まで表示がされているのです。

 

 最後に

 

私もつくづく「幸せだな」と思った瞬間が「EK9に乗れた事」でした。

・高回転までエンジンを回した時の高揚感。

・ビビりながらも、「FF車」でコーナリングできたこと(めっちゃ不安でした)

・タイプRというホンダの純スポーツタイプに一度運転できたこと

 

 以上は、私のクルマオタク人生の中でかけがえのないものです。令和のこの時代、世の中は空前の「旧車需要」で旧車スポーツカーがすごい値段で取引されています。

状態の良いホンダのスポーツタイプ(VTEC搭載車)は当時の新車販売価格を上回っているようです。

買えませんよ高すぎちゃって……(笑)