S15の鋭さ

 皆さんご機嫌いかがでしょうか?

 今日は”s15”こと「ニッサン シルビア」を書かせていただきたいと思います。

正直にいいますと「R32 GTS25」から少し心が離れてしまった時期がありました。俗にいう”浮気心”というものが芽生えてしまい(一瞬でしたが……)、よせばいいのにニッサンのディラーへ

 そう、そのディラーさんに佇んでいたのは「7代目 ニッサン シルビア supec.R」でした。その当時の情報源は”TVのCM”、自動車雑誌、口コミくらいしかないのでした。影響が絶大なのは”TVのCM”なので「スポーツ シルビア デビュー!!」とかTVで流れると気になって気になってつい観てしまうのでした!!

 クルマ好きならすぐわかると思うのですが、車体の幅が”5ナンバーサイズへ”変更になりました。それと顔立ちが”シャープな昆虫?”とも言うような精悍なデザインへと変わりました。S14型ではマイナーチェンジの前と後では極端に違うのでビックリしましたが……

 

 

また”CM”でも流れていたのが「スポーツ」の部分です。皆さんご存じかと思われますがここ2代前まで”シルビア”はデートカー”として設計製作されたので「今度はデートカーよりも”走り屋”に受けるドリフト族の為に製作したのかな?」と思ってしまうわけです。そう、このS15シルビア(spec.R)の内容は「ガチ走り」に振ってます。

中身を見ると「250馬力 6速MT FR駆動」です。排気量”2000cc”のエンジンはターボの加給を経て、前モデル”S14”よりもなんと”30馬力アップ”そのメカニズムを引き出す為、社外のメーカー「アイシン・エーアイ社」の6速のマニュアルミッションをあつらえています。

こんな”オーバースペック”デートカーには必要ないでしょう!(笑)

かなり走りを意識した装備です。内装には運転席側の柱には(Aピラーといいますね)ターボ車は「ブースト計」がNA車では「油圧計」が装備されています。しかもニッサンの純正品ですよ!いままでないことでした。(驚き!)

 

 

それでは「spec.R」の試乗時のレビューを…

 

 ドアを開け、黒色基調のシートに座ると程よい硬さとホールド性のよさに「思わず顔がにやけて」いました。デザインは”S13型”のような”美しい曲線使い”というより”操作の為に機能美に振った曲線”といったところ。女性ウケねらいでなく、完全男性ねらいですね。

 R32 GTS25と比べると(比べるものがマイナーですいません)ターボが搭載されている分高回転のパワーは段違いに凄いですね。しかも「ドカン」と加速するタイプでなく滑らかでパワフルでしかも低速も運転しやすいと非の打ち所がない出来。

ハンドリングは軽すぎず重すぎず、安定して「狙ったラインにのせられる」優等生。エンジンが4気筒で「R32型の6気筒」より幾分フロントが軽いのが効いているよう。

 6速ミッションはこの試乗が”初”でした。社外製のミッションには驚きました。いざ操作してみるとギヤがどこに入っているのかちゃんとわかるし、入りやすいのです。とても気持ち良かったです。

 外観は歴代「シルビア」の中でも”トップクラス”だと個人的には思います。特にボディーカラーが”濃いシルバー”の方が(スパークリングシルバーのほうですか)美しいボディーラインが表れていいですね!

 

 

 最後に

 

少しどころか、かなり”心を動かされてしまった”クルマでした。ただ、「ターボ」、「日産車特有のサビ」等を考慮した結果、結局買いませんでした。が、思い出はいまでも忘れられないままです。

脳内に”衝撃”という字を残したまま……