ホンダ フィット侮るべからず
皆さんご機嫌いかがでしょうか?
今日は、「初代ホンダ フィット」について書かせていただきたいと思います。
最初にみかけたときの印象は”これは売れるクルマ!”と直感で思いました。まさか本当に売れて売れてしょうがない状態でしたね。
それはなぜか?
まずデザインがシンプルで、判りやすいキャラクターだと認識してしまうのです。余計なプレスラインがボディーにない為、目に入った時目が慣れやすいところ。また、5ナンバーサイズなので、ボディーの大きさを感じられないので「運転した時の視界や距離感がつかみやすい」程よい大きさ。
これは事前情報だったのですが、室内空間を広く取れるよう”センタータンクレイアウト”なる手法を採用していて、燃料タンクをより車の中央にもってきて(実際にはリヤシートの真下ではないでしょうか)いる事を聞いた時は
「”空間を広げる事”と”運動性能”の両面に効果があるんじゃない?」と頭で描いて想像していたのです。重い重量物を中心に据えるのは「レーシングカー」の手法です。逆に「運動性能を上げたくて『空間を広げるため』としょうしたのかな?」と勘ぐってしまったくらいでした。
その他としまして、”ライバル車が当時のTOYOTA Vitz"しかないので比べるとフィットの完成度に軍配があがると思いました。
まあ、微妙にお客さんの”層”が違いますし……
排気量とボディーの大きさ、ドアの枚数を考慮するとターゲットはVitzは「若い独身層」、Fitは「ファミリー層」狙いですね。ですが、Fitの場合「若い独身層にも」売れてましたから……
内装は「奇抜過ぎず、地味でない」というより、曲線と直線が織りなす”造形美”とでも言うのでしょうか。このクラスでは作り込んである分類です。特に”インパネ”
は計器が見やすく、目に優しいデザイン。内装色はグレー系”で落ち着いた色合い。(1.3ℓ)シートは意外と地味目のデザイン。セダンに搭載されたのを引っ張ってきたみたい……もうちょっと頑張ってほしかったです。
たしか冬に運転する機会がありましたのでレビューを少々
運転できたのは「13A 4WDのCVT車」。
最初は”FF車なの?”と疑ってしまったのですが”4WD車”でした。
積雪の道路を”FF車”での運転は怖い思い出があり、また「ホンダ車はFF」のイメージが強かったからです。さてシートに座りいざスタートしてみると……
これがいいんです!
ハンドルは軽すぎず、重すぎず適度に重めで安定感のある味付け。
エンジンはSOHCなんですが低速から高速までとてもパワフル。「雪道なのが逆にもったいない感じ」さすが「エンジン屋」だけあります。”ツインカムヘッド”でなくともここまでできるのは賞賛です!
AT車でCVTを搭載していたのですが、変速ショック等皆無でした。異音等(CVT独特の音は別)も気にならなかったです。やはり特筆すべきはその走行安定性でした。雪道をけっこうなスピードで走破してもハンドルが取られたりぶれたりしませんでした。
コーナーリングは狙ったラインにぴたり載せられるので、余計な神経を使わずに済むのは「安全運転」に繋がりますし……センタータンクレイアウトも大いに加味していると考えます。
最後に
真冬の雪道にいきなり運転してしまったのですが、まざまざとレベルの高い走破性を見せつけられるというよい体験をさせていただいたと思いました。あながちバカ売れした理由をまざまざと見せつけられたのです。見た目は”コンパクトカー”ですが中身は「ホンダの技術の塊」です。やはり外見に惑わされず侮ってはなりませんね。