突発性難聴闘病記~入院編 四日目

「入院4日目」

 

 本日は前日よりも充足感のある目覚めでした。前日は無理して「日中は寝ない」事にして生活リズムを整えることとした成果だと思います。2日後には退院し、いつもの生活に戻ることは確定していますから。私なりにできる事を頑張るのです。

 朝はいつものように”4項目”の”血糖値”、”体温”、”酸素濃度”、”血圧”の測定は異常ありませんでした。また体重も問題ありません。今日の関門は、ズバリ”聴力検査”です!聴力が戻っていると良いのですが……

 看護師さんより「午後から耳鼻科外来で聴力検査します」との事でした。少しは回復しているのだろうか?と不安が頭をよぎります。朝食を食べ終えると身支度を整え午後の検査準備をしました。

 昼食前の4項目も問題なく安定していました。三日過ぎてもう終日安定していました。身体の状態も慣れているのだと思います。運ばれてきた昼食をサッと食べて、聴力検査が始まる連絡を待ちました。待って緊張していても結果が良くなることはないのですが……午後の2時に連絡が入りいよいよ運命の「聴力検査」です。移動する時間がなにか長かったように感じました。

 いよいよ「聴力検査」がスタートしたのですがあまりにも残酷な事に、検査をする前に自分の状態を判断出来てしまいました。聞こえないのです。聴力検査というと”ヘッドホン”を必ず頭に掛けて(耳にかけて)検査しますが、ヘッドホンを付けただけで左耳の閉塞感と耳つまり感が、最初に検査した時と一緒でした。感覚を例えますと、”頭の中にメガフォンが入っていて塞いでいる”状態です。これには”ガックリして”しまいました。落ち込みつつもなんとか検査だけは進行させないとと検査を受けました。その後なんとか終了しました。

 

 検査を終えて自分の部屋に戻ってからは頭に浮かんできたのは”ネガティブ”な言葉達でした。”難病”とか”片耳難聴者”ですとか”指定難病患者支援”とか……

気が付けば考えて思いついた言葉をスマートフォンで片っ端から検索していました。今現在の状態を突き付けられて頭の中が目一杯でした。やはり一番の不安は「今後の生活」です……これからどう生活が変わってしまうのだろうと。

 

 夕食前の”4項目”も正常でした。取り敢えず最低限の部分が安定してくれるのはありがたいでした。出された夕食は味がしなかったと言いますか、ショックでそれどころではなかった感じでした。結構凹んでいました……

いつも自分の性格ですとここで立ち直れなくなるのですが、ここで凹んでいても良い事一つもないと考え、強引に切り替えわすることに。就寝までの間に”小説”を借りて読むことにしたのです。

何かに集中すれば、考えていた事までもどこかに行ってしまいそうなのでここは”強引”に持っていきました。

 本日は収穫がありませんでしたが、決して下を向いたままでなく「少しでも前に進む」ことだけ考えることができた日でもありました。

この思いが何処かで結実してくれることを信じて・・・

 

 最後に

 この日はいい事なかった一日でした。ですが、気持ちが沈んでいる時に多少強引に切り替えていけるようにしていたことは自分の成長であり財産かなと思いました。

沈んでいても良い事が一つもありませんし、私自身「自分の人生少しでも笑っていたい」ですから!もともとこんなに強くなかったのですが強くなれるものなんですね~

変われば変わる、変われるんです!

 今日はここまでです。もう少しお付き合いいただければ幸いです。ではまたの機会に……